ブッシュはモンサントの重役を環境保護庁の上級職に任命
ロイター・ニュース・サービス
01年5月2日(ワシントン発)
訳 河田昌東
モンサント社の幹部でバイテク食品開発リーダーが環境保護庁(EPA)のナンバー2のポストに指名された、と昨日ホワイトハウスが発表した。モンサントのワシントン事務所長になる前の10年間EPAで働いていたリンダ・フィッシャーがEPA副長官に指名された。フィッシャーはまた合衆国農務省のバイテク食品諮問委員会委員でもあった。
EPAが現在抱えている大きな仕事の一つは、アヴェンテイス社から申請されている遺伝子組換えコーン、スターリンクを食用に認可する事である。害虫駆除のために開発されたスターリンクは、ある人々にとってはアレルギーの原因になるかもしれない、という懸念から1998年以来食用には禁止されてきた。 昨秋タコスの皮からスターリンクの混入が見つかって300種類以上のスナック、コーン粉その他の製品が回収される騒ぎになった。アヴェンテイスはこのコーンは人が食べても安全だと主張している。
殺虫剤を自ら作るように組み換えられた植物を規制するEPAは、現在6年前に認可されたBtコーン、Bt綿、Btポテトの登録を更新するかどうか検討中である。登録は9月に期限切れになる。
ホワイトハウスはまた、さらに二人のEPA重要ポストを指名した。現在次官として活躍中のステファン・ジョンソンは病害虫担当次官に、先代のブッシュ内閣でアドバイザーだったジェフェリー・ホルムシュテッドは大気・放射線担当次官に任命された。EPAに加えて、ブッシュ政権はジェームス・コンノートンを環境保護委員会委員長にした。環境弁護士のコンノートンは過去7年間環境基準に関する国際基準機関への合衆国諮問グループメンバーだった際、筆頭交渉者として働いた。合衆国上院が大統領の指名者全員を承認しなければならない。
From: Robert Vint (rjvint@globalnet.co.uk)
Date: Wed, 2 May 2001 14:47:31