アラバマのおばあちゃんが反GMで裁判に
速報 2002年 11月20日
有機消費者協会
デカタ−、アラバマ
訳 山田勝巳
危険な遺伝子組み換え作物を食べていることを知らせる権利を守るために二人のおばあちゃんが裁判所へ行く。
ジェリー・コフィ62歳とジーン・チューン79歳の二人は、クローガ−スーパーの駐車場で遺伝子組み換え食品の危険性を呼びかけチラシを渡していたのを警官が止めて去るように注意したが拒否したために逮捕された。 二人はGEフリー・マーケット連合とグリーンピースが呼びかけている全国スーパーマーケット・キャンペーンの一員で、食品店チェーンに店のブランド食品に遺伝子組み換え食品を使わないように要求している。
「クローガ−で買い物をする人に、加工品の60%に遺伝子組み換えが入っていることを伝える事の何が悪いの。 まさか、クローガ−の経営者が彼らの扱う商品について本当の事を言ったら逮捕させるとは思わなかった。」とジェリー・コフィーはいう。
地元デカタ−の弁護士グレッグ・リーブスが二人の弁護をタダで引き受ける。「アラバマの州民は、買い物客に遺伝子組み換えについて逮捕の怖れ無しに話してよいはずだ。」という。
遺伝子組み換え食品は、消費者に警告も無しにスーパーの棚に並んでいる。 GM食品は新しい食品毒、食品アレルギー、毒性農薬の使用量増加、環境汚染を引き起こす可能性がある。 FDAは、長期的健康と環境影響調査をしなくても良いことにしている。 その上、消費者が遺伝子組み換えを食べているという表示がない。
「スーパーの棚に並んでいる遺伝子組み換え食品について本当の事を知らせようとしておばあちゃんたちが逮捕されるなんて、今日はなんて酷い日だろう。」とグリーンピースの遺伝子組み換えキャンペーンのジーン・メリルは言う。 「食品を汚染しているバイテク企業の役員を逮捕すべきで、やさしいおばあちゃんを逮捕するなんて。」
2002年3月グリーンピースとGEフリーマーケット連合がクローガ−のようなスーパーが自社ブランド品にGE食品を使うのを止めるのを求める運動を開始した。 ホールフーズ、ワイルドオーツ、最近ではトレーダージョーが、自社ブランド品にGE原料を使わないと約束した。 昨年行われたABCの世論調査では、93%のアメリカ人がGE食品に表示を希望し50%以上が選べるならGE食品を避けると回答している。
「ヨーロッパの消費者が実験動物になるのを拒否していることを皆知るべきよ。 ここ自由の国、勇者の国ではそうじゃないんですよ。 不当に扱われているのに気付いていないんです。殆どのアメリカ人が自分の食べるものに何が入っているか知らされないまま危なっかしい橋を渡らされているんですよ。」とジェリー・コフィーは言う。
ジェリー・コフィーは、栄養指導者で家族は綿農家である。 ジーン・チューンは、最近地域に支援された有機農業を始めた。 二人は、母親や問題意識を持った人達にこの重要な問題についての支持を期待している。