アメリカ消費者の39%が有機を選択
2002年11月26日
just-food.com 編集部
訳 山田勝巳
ナチュラル・マーケティング研究所(MNI)とSPINSが共同で作成した2002年有機消費傾向レポート(OCTR)によると、アメリカの39%、4000万家庭以上、の人たちが有機製品を使っており、69億ドルの有機食品と飲料市場を形成している。 OTCRでは、40製品分類と100+小分類に渡って消費動向を実際の金額と一緒に詳しく分析している。
報告では、10月21日の農務省有機食品、飲料認証・表示規則に基づいて有機の重要性は今後も増してゆく事を示している。 OCTRは、消費者の分類をし、主な考え方を比較し、消費行動やパターンをそれぞれ分析している。 アメリカの有機部門の分類は以下のようになっている。
純有機グループ:全体の37%に当り、有機に強いこだわりがあり毎日一度以上有機を食べる。
中間グループ;全体の39%に当りこだわりは強い、週に何回かは有機を食べる。
有機傾向グループ: 全体の24%に当りこだわりはやや強く、時々有機を食べる。
有機食品、飲料市場は二桁成長が続いており(慣行食品、飲料は停滞している)、多くの参入が相次いでいる。
NMIのスティーブ・フレンチは、「有機とはどういうものかということについて基本的な誤解がある。色々と基準がある中で、48%の消費者が本当の意味を把握している。 もっと懸念されるのは有機食品の恩恵、味や栄養価といったことについての認識が低いですね。 農務省の表示法によって、業界の信用や注目が増したりはしますが、消費者にとっての有機食品の利点を知らせるのは、流通が役割としてやって行かなければならないでしょうね。」と語る。