92%のアメリカ国民がGM食品を拒否 ABCのアンケート
2003年7月15日
ワシントン発ロイター
訳 山田勝巳
調査に応じた半数以上のアメリカ人が遺伝子組み換え成分表示があれば買わないとABCニュースが行なった調査で答えている。1024名に行なった成人のうち92%の人がバイテク食品の表示を要求している。アメリカ食品業界とブッシュ政権は、遺伝子組み換え食品は従来の食品と安全性も栄養も変わりがないとして表示に反対している。しかし、欧州議会は今月始め欧州市民の長期的健康影響と環境影響の懸念を反映してバイテク食品の表示を決定している。ABCニュースの調査では、55%のアメリカ人がバイテクの表示があれば買わないと答えているが、家庭の買い物を中心的に行なう主婦の間では62%に跳ね上がっている。
しかし、バイテク食品が安全であると答えるアメリカ人も46%近くあり、2001年6月に行なわれた同様の調査での35%から増えている。アメリカ産の大豆約80%、コーンでは40%が遺伝子組み換え品種になっている。電話による調査は、ランダムに選択された成人に対するもので、結果には3%の誤差があるとABCは伝えている。ヨーロッパの分別規制が実施されるのは数ヵ月後になる。