反GMイネ生産者ねっとNo.535
茨城県岩井市議会に提出されていた『遺伝子組み換え作物の栽培禁止を求める意見書(案)』について3月25日、同議会において採択されました。
これにより、茨城県では水海道市、谷和原村、つくば市を含め、4市村が同様の意見書を採択したことになります。
1.『遺伝子組み換え作物の栽培禁止を求める意見書(案)』
平成16年3月25日、岩井市議会議長、野本良一氏あて
提出者・岩井市議会議員・渡辺 昇氏、林 順蔵氏
会議規則第14条の規程による
2.水海道市、砂長弘一さん(米穀店)のコメント
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遺伝子組み換え作物の栽培禁止を求める意見書
現在、国の安全性評価が終了した遺伝子組み換え作物であれば、法的には日本国内での栽培は可能である。そのため任意団体のバイオ作物懇話会が米国バイオ企業モンサント社から組換え大豆種子の供与を受け、各地の一般農地で組み換え大豆のデモンストレーション栽培を行っている。昨年谷和原村では組換え大豆を始めて開花させていることが発覚し、JAはじめ地元農家・住民の強い懸念により鋤き込まれるという事態が生じている。
輸入大豆については遺伝子組み換え品種の混入が避けられないところから、不安を持つ消費者は多く、国産大豆へのこだわりを強めているJA取り扱わない方針を決定している。
もし、納豆大豆の大生産地である茨城県で組み換え大豆の栽培を許せば甚大な風評被害を受けることは必死であり、また、花粉の交雑によって地元の在来大豆の遺伝子が汚染された場合、取り返しのつかないことになる。
交雑を防ぐルールや責任の所在が明らかでなく、なによりも社会的受容のない状況で、遺伝子組み換え作物の国内栽培を許すべきではない。
よって、政府においては、次の事項について特段の配慮をされるよう強く要望する。
記
1.遺伝子組み換え作物の野外栽培(試験栽培、商業栽培)は即刻中止すること。
2.現在計画中の遺伝子組み換え作物の栽培についても、凍結すること。
以上、地方自治法第99条の規程により意見書を提出する。
平成16年3月25日
岩井市議会
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水海道市、砂長弘一さん(米穀店)のコメント
ただ今、岩井市議会事務局に行ってきました。隣町の岩井市でも国への意見書が採択されました。今日にも書く関係省庁へ送付すると事務局は話していました。内容は水海道と同じです。水海道、谷和原、岩井と出揃いました。
知人の中村安雄氏(水海道市議)の尽力でした。中村さんは、米、麦、大豆等の集荷業を手広く営まれております。大豆でも500町歩近くの大豆が集まるそうです。
谷和原村の件でも心配していただきました。砂長さん、余り馬鹿なことするな、おれがやってやるから。そう言って動いてくれました。ありがたいことです。