反GMイネ生産者ねっとNo.488
水海道市・砂長弘一さん(米穀店)からの情報です。
茨城県谷和原村に隣接する水海道市の議会において、次のような意見書が可決され、政府関係機関に対して提出されました。(この意見書の原案は安田節子さん、との情報もいただきました)この意見書につづき、谷和原村でも同様の動きも期待されるとのことです。
以下、本文
議案第79号
遺伝子組み換え作物の栽培禁止を求める意見書提出について
平成15年12月12日 提出
提出者
水海道市議会議員 大滝藤雄
賛成者
同 岡野正美
同 鈴木恒義
同 中村安雄
同 中島亨一
同 堀越道男
同 山本幹男
同 草間正詔
平成15年12月12日 原案可決
水海道市議会議長 五木田良一 印
遺伝子組み換え作物の栽培禁止を求める意見書
現在、国の安全性評価が終了した遺伝子組み換え作物であれば、法的には日本国内での栽培は可能である。そのため任意団体のバイオ作物懇話会が米国パイオ企業モンサント社から組み換え大豆種子の供与を受け、各地の一般農地で組み換え大豆のデモンストレーション栽培を行っている。今年谷和原村では組み換え大豆を初めて開花させていることが発覚し、JAはじめ地元農家・住民の強い懸念により鋤き込まれるという事態カが生じている。
輸入大豆については遺伝子組み換え品種の混入が避けられないことから、不安を持つ消費者は多く、国産大豆へのこだわりを強めている。JAは取り扱わない方針を決定している。
もし、納豆大豆の大生産地である茨城県で組み換え大豆の栽培を許せば甚大な風評被害を受けることは必至であり、また、花粉の交雑によって地元の在来大豆の遺伝子が汚染された揚合、とりかえしのつかないことになる。
交雑を防ぐルールや責任の所在が明らかでなく、なによりも社会的受容のない状況で、遺伝子組み換え作物の国内栽堵を許すべきではない。
よって、政府においては、次の事項にコいて特段の配慮をされるよう強く要望する。
1 遺伝子組み換え作物の野外栽培(試験栽培、商業栽培)は即刻中止すること。
2 現在計画中の遺伝子組み換え作物の栽培についても、凍結すること。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
平成15年12月12日
水海道市議会
(提出先)衆議院議長、参議院議長、内閣総理大臣、農林水産大臣、厚生労働大臣
以上、本文