反GMイネ生産者ねっと
No.387
2003年6月30日
農業情報研究所(WAPIC)
モンサント、インドの伝統小麦との交配で新品種
特許取得マスコミ報道によると、モンサント社がインドの伝統的小麦・ナップ・ハル(Nap
Hal)系統のシッコ(Sicco)と通常の軟質小麦・ガラハッド(Galahad)を交雑させて創り出した小麦の特許を取得した。欧州特許局が先月、特許を与えたという。
モンサントによると、この小麦から作られるパン生地はビスケット、クラッカー、ウエハー、クリスプなどの製造に理想的であるという。モンサントは、将来、同様な特性をもつ小麦品種を育種しようとする農民や研究者だけでなく、ベーカリーや製菓業者、スーパーなどがこの特許小麦を使って製品を作り、販売しようとすると法的行動を取ることもできる。
報道によると、グリーンピースは、「数世紀にわたりこの特別の小麦品種を栽培してきたインド農民に標的を当て、彼らから盗み取ろうとしている。この特許は遺伝子・生物・種子の特許の一般的禁止の緊急の必要性を立証する」と声明したという。
数週間以内に特許取り消しの訴えを起こすことを計画している。