反GMイネ生産者ねっとNo.286
2003年2月28日
食品科学広報センター
FSニュースより
厚生労働省食品衛生バイオテクノロジー部会
3品種の遺伝子組み換え食品の安全性を確認
<2003年1月30日>
厚生労働省 薬事・食品衛生審議会
食品衛生バイオテクノロジー部会が1月10日に開催され、遺伝子組み換えジャガイモ2品種と、遺伝子組み換えテンサイ1品種について、食品としての安全性が確認されました。
審査されたのは、ニューリーフY・ジャガイモSEMT15-5系統及びRBMT15-101系統、ラウンドアップ・レディー・テンサイ77系統で、いずれも日本モンサント株式会社が申請していたものです。
ニューリーフY・ジャガイモは、遺伝子組み換えによって、コロラドハムシという害虫に強い性質と、ジャガイモYウィルスに強い性質を持たせたものです。その結果、害虫による葉の食害や、ウィルス病の感染による被害を抑えることができます。
ラウンドアップ・レディー・テンサイ77系統は、除草剤グリホサートに耐性を持たせた品種です。通常はグリホサートにより、必要なアミノ酸が合成できず枯死してしまいますが、ラウンドアップ・レディー・テンサイ77系統はグリホサート剤の影響を受けずに生育できます。
これら3品種について、食品衛生法に基づいて安全性が審査され、従来の食品と同じように安全であることが確認されました。
2月28日までパブリックコメントを募集した後、食品衛生分科会で承認されれば、国内での販売や流通が認められることになります。
なお、申請資料は1月20日頃から、社団法人日本食品衛生協会において公開される予定です。
⇒詳細は厚生労働省のホームページをご参照下さい。
薬事・食品衛生審議会食品衛生分科会食品衛生バイオテクノロジー部会報告について
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2003/01/s0110-3.html