反GMイネ生産者ねっとNo.262
2003年1月10日
農業情報研究所(WAPIC)
モンサント、カナダでGM小麦承認を申請
モンサント社が、病害虫農薬耐性の遺伝子組み換え(GM)小麦の販売許可をカナダ政府に公式に申請した。これが承認されれば、消費者は毎日の食事のパンに含まれるGM小麦を食べることになる。
有機農家は、近隣農場からの汚染で有機認証を失うことになると大損害を恐れている。カナダ全国農民同盟(NFU)はモンサントとカナダ穀物産業の間の「信頼を決定的に損なうもの」と非難している。モンサントはGM小麦に対する農民と消費者の多大な抵抗を知っているはずだと言う。カナダ小麦ボードのスポークスマンによれば、調査は消費者の70%がGM小麦を望んでいないことを示唆している。
モンサントのスポークスマンは、農民と消費者に便益があると考えており、全体的目標はバイヤーの選択を維持することにあると言う。農民が望まないかぎり販売せず、小麦が商用利用されるのは数年先になりそうだとしている。しかし、汚染の脅威が消えるわけではない。