反GMイネ生産者ネット#207
■02.10.4 農業情報研究所(WAPIC)HPより
生命特許停止キャンペーン、生命は売られてはならない
カナダ
開発と平和のためのカナダ・カソリック組織とCOUNCIL OF CANADIANSが、18万人の署名を集めて、WTOとバイオテクノロジー企業に生命特許の停止を求める明確なメッセージを送るようにカナダ政府に要請している。
会長のRoger Duboisは「増加する飢餓は特許種子の影響」であると言い、COUNCIL OF CANADIANS の Nadege
Adam は「我々は生物多様性を企業の支配から護るように政府に要請している」と言う。
ニュース・リリースによれば、世界最貧国の多数の家族が自家採取の種子の貯蔵と交換で生き残っており、基礎食糧作物の特許は貧しい農民とそのコミュニティの飢餓の増加につながるであろう。既に、コメ、コーン、小麦、大豆、ソルガムなどの世界で最も重要な食糧作物に関する1000ほどの特許がある。農民は、特許種子を無料で提供する政府プログラムや高収量を約束する宣伝のために、伝統的種子の利用を止めるように圧力をかけられている。しかし、特許種子は料金なしでは収穫できないし、再播種もできない。効果な農薬や肥料も必要になる。結果として、貧しい農民は自身の生活のコントロールができなくなる。
Duboisによれば、「種子とすべての生きた有機体は我々の集団的遺産である。地球はすべての者に属し、生命は決して売られてはならない」と語っている。
■あいネットNEWS LETTERより(あいちNPO市民ネットワークセンター)
遺伝子組み換えイネ
今が考えドキ 動くトキ
「遺伝子組み換えイネ」という言葉を聞かれたことがありますか。遺伝子が操作できる技術の開発でまず花の世界が変わりました。今、医療と農業の世界が導入内容について議論の分野となっています。ここでは農業に絞って考えたいと思います。推進の主な意見は世界の人口増に対応する食糧増産のためであり、これまでの品種改良の延長上のものだというものです。しかし増産という点では「そうともいえない」実例が他の作物で出ています。また品種改良の延長上という考え方に対しても全く種の違う遺伝子を使うことで、根本的に違うものという意見もあります。私たち消費する生活者にとって気になるのはこの技術の影響が後もどりできない状況を作り出すということです。始めてから「しまった・・・!」と思うようでは取り返せないのです。実用化のキー(カギ)は私たちの動きに握られています。【新谷千晶】