反GMイネ生産者ネット#190
食品科学広報センターからのメールマガジンを転送します。
FOOD
SAFETY NEWS
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2002年9月3日
食品科学広報センター / JFIC
〒102-0093 東京都千代田区平河町2-14-7
TEL:03-3288-3245
FAX:03-3288-3877
ホームページアドレス: http://www.fsic.co.jp
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食品科学広報センター(代表:正木英子)は食品に関する情報を科学的な立場から幅広く提供する広報活動を行っています。
◆目次◆
1.改正食品衛生法が9月7日より施行
2.野菜の冷凍品も原料原産地表示義務づけ
3.農林水産省 有機大豆使用食品の緊急調査の結果について
4.フランスの遺伝子組み換え農作物の開発状況について
5.“果物、野菜の摂取により心血管疾患減少が期待できる”「ランセット」に発表
6.「フルーツ・セーフティ」ホームページの残留農薬基準データベースが拡充へ
7.食品科学広報センター 遺伝子組み換え食品シンポジウムを開催
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食品衛生法の一部を改正する法律案が可決
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改正食品衛生法が8月7日付の官報で公布され、9月7日から施行されることになりました。今回の改正では、特定の国・地域や特定の製造者により製造された特定の食品または食品添加物について、輸入時の検査などで相当数の違反があったり、生産地の食品衛生上の管理状況に問題があったりした場合などに、その輸入を禁止することができるようになります。これは、包括的輸入禁止規定といわれるもので、欧州連合(EU)でも導入されています。
⇒詳細はホームページフルーツ・セーフティ「最新のニュース」をご参照下さい。
http://www.fsic.co.jp/fruits/
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野菜の冷凍品も原料原産地表示義務づけ
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8月19日に、野菜冷凍食品品質表示基準(農林水産省告示第1358号)が制定されました。これは、容器に入れた、または包装された野菜冷凍食品に対し、一括表示事項として、(1)加熱調理の必要性、(2)加熱調理が必要なものの場合は、凍結直前の加熱の有無、(3)原料原産地名の表示を義務づけるものです。
⇒詳細はフルーツ・セーフティ「最新のニュース」をご参照下さい。
http://www.fsic.co.jp/fruits/
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農林水産省 有機大豆使用食品の緊急調査の結果について
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農林水産省は有機大豆を使用した豆腐と納豆について、遺伝子組み換え原料の混入の有無を調査しました。検査は平成14年6月中旬から7月末日にかけて、独立行政法人農林水産消費技術センターにおいて行われました。その結果、有機JASマーク付きの豆腐29商品のうち9商品、納豆25商品のうち5商品から組み換え遺伝子が検出されました。また「有機大豆使用」と表示された豆腐では、18商品のうち61%にあたる11商品から組み換え遺伝子が検出されました。
現在、これらの商品に使われた原材料として有機大豆が100%使用されていたかどうかなど、商品を製造した各工場に対して、農林水産消費技術センターなどが立ち入り検査などを実施しているところです。検査結果はまとまり次第、公表される予定です。
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フランスの遺伝子組み換え農作物の開発状況について
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米国農務省(USDA)は7月17日、フランスにおける遺伝子組み換え農作物の一般圃場試験状況について発表しました。それによると、フランス農業省は7月4日、トウモロコシ7件及び大豆1件、合計8件の遺伝子組み換え農作物の一般圃場試験の申請を認可しました。
そのうちの3件は今年作付けの予定で、その他に認可された5件の一般圃場試験については、認可が播種時期に間にあわなかったため、2003年に実施される予定です。
これによって、今年フランスにおける一般圃場試験地の数は41カ所に増加しました。41ヶ所の内訳は1995年に認可された試験プログラムが1、1998年認可が1、1999年認可が14、2000年認可が11、2001年認可が10、そして2002年認可が4となっています。試験栽培されている遺伝子組み換え農作物のほとんどがトウモロコシです。なお、フランスではバイオテクノロジー作物の商業生産は未だ行われていません。
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“果物、野菜の摂取により心血管疾患減少が期待できる”「ランセット」に発表
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英国オックスフォード大学の研究グループは、一般の集団に長期間食事介入することにより、果物や野菜の摂取量が増加し、血漿中の抗酸化物質が上昇し、また血圧が低くなることを確認しました。そして、英国の医学専門誌「ランセット」に論文を発表しました。
⇒詳細はフルーツ・セーフティ「最新のニュース」をご参照下さい。
http://www.fsic.co.jp/fruits/
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「フルーツ・セーフティ」ホームページの残留農薬基準データベースが拡充へ
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フルーツ・セーフティ・ホームページでは、これまで果実類の残留農薬基準をデータベース化して掲載しておりましたが、8月31日より野菜、穀類、種実類などを追加して、現在残留農薬基準が設定されている229農薬の残留基準について、農産物別、農薬名別に検索できるように拡充いたしました。どうぞご利用ください。
⇒詳細はフルーツ・セーフティ「農産物中の残留農薬基準」をご参照下さい。
http://www.fsic.co.jp/fruits/
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食品科学広報センター 遺伝子組み換え食品シンポジウムを開催
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食品科学広報センターは、遺伝子組み換え食品をテーマとしたシンポジウムを8月20、21日に東京と名古屋にて開催し、消費者団体、栄養士、保健所関連の食に関するオピニオンリーダーや、食品関連企業や流通関連者など約550名が参加しました。当日の講演概要をホームページ「ホントはどうなの?遺伝子組み換え食品」にて紹介しておりますのでご覧下さい。
⇒詳細はホントはどうなの?遺伝子組み換え食品「編集部からのおしらせ」をご参照下さい。http://www.fsic.co.jp/bio/index8.html
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