05年1月に調査をしましたが、今回は未調査の区域について重点を置きました。
前回にひきつづき今回も、組み換えナタネは確認されませんでした。ここ北浜埠頭南3区には、多くの飼料工場があります。
にもかかわらず、私たちが調査した道路脇では、輸入穀物の自生はあまり確認されていません。
その理由として次の点が挙げられます。
● | 飼料の原料となる穀物のすべてが埠頭で陸揚げされ、ベルトコンベアーで埠頭内の工場に直接移送されている |
● | 製品として出荷される飼料は加熱・圧片・粉砕されるため、発芽能力がなくなる |
● | きびしい検疫のもと、輸送用トラックは密閉型構造になっている(こぼれ落ちが起こりにくい) |
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これに対して搾油用ナタネの輸送については、管理がずさんともいえます。搾油のための選別、化学的・熱処理などが行なわれるため、検疫や衛生管理の必要がないこともその原因かもしれません。
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しかしながら飼料用、食品用を問わず、原料穀物がこぼれ落ちなどで逸出することについて、何の配慮もなされてこなかったことは問題です。
いくら飼料や食品とはいえ、それ自体が土に落ちれば発芽し、花を咲かせ、結実する『種子』であり、一個の生命体なのだという認識が必要です。 |
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