名古屋港潮見埠頭と
船見町‐竜宮町(県道225)の
2005/08/10
08/12

GMナタネ自生追跡調査


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赤線部分が調査エリア
潮見埠頭内は日清オイリオ周辺のみ調査

名古屋港潮見埠頭周辺での自生調査は先回は05年4月に行っていますが、かなり多くのGMナタネを確認しています。ちょうど1年前、暑中の潮見埠頭でGMナタネの自生を確認しましたが、依然としてトラックでの輸送に改善が見られなかったのは残念です。

そこで今回8/10・12の両日、再度の調査を敢行しました。以前から問題になっていた、県道225号線船見町交差点を北進、R23号にいたる沿道での調査を重点的に行ないました。

船見町交差点から竜宮町に至るまでには、多数のセイヨウナタネの自生が確認されましたが、竜宮町交差点を北進する沿道では、自生は確認されませんでした。

以上のような状況から判断して、ナタネのトラック輸送は県道225号とR23の交わる竜宮町交差点を左折し、R23を西進しているものと推測されます。

潮見埠頭からの陸路でのナタネ輸送はかなり頻度が低く、今回も輸送用トラックを確認することはできませんでした。

製油工場周辺では依然としてこぼれ落ちが原因と見られるセイヨウナタネの自生が確認されます。

あいかわらずラウンドアップと見られる除草剤が使われているため、まわりの雑草が枯死しているにもかかわらず、セイヨウナタネだけが生育しています。

このセイヨウナタネはラウンドアップ耐性の組み換え体でした。このように除草剤を使うことで、GMナタネだけに生き残る機会が与えられてしまっています。これでは除草剤による抑草がかえってGMナタネの生育を助けてしまうことになってしまっています。まったくの悪循環としか言いようがありません。
拡大画像
除草剤の施用でGMナタネ以外の雑草はすべて枯死している

県道225号と国道23号の交差する竜宮町交差点。R23は高架のため、誘導路から合流する。

県道225号の竜宮町交差点を北進した沿道では、セイヨウナタネは確認されませんでした。R23を東進する大型トラックはほとんどいないため、ナタネ運搬用トラックはこの竜宮町交差点を西進していると思われます。
竜宮町交差点(上の高架がR23号)