国道23号、赤線が今回の調査区域
遺伝子組換え食品を考える中部の会では、2023/10/1、国道23号四日市市の四日市港〜津市栗間小川町『逆川神社前』の約27kmのナタネ自生調査を行いました。
調査の方法
自主調査ということで、中部の会の4名で行いました。
走行する車からの目視による調査とし、セイヨウナタネおよびその雑種とみられる、目立つ個体について抜取り採取しました。
各作業員は視認性の高い反射ベストを着用し作業にあたる。
今回は、この数年、調査を行っていない四日市港周辺も視察しました。
現在、四日市港内から国道23号までのトラックによる輸送経路は、関連会社の配慮で、一本のルートのみに限定されています。今回、そのルートにおいては、道路わき歩道などにセイヨウナタネの自生は、四日市港湾合同庁舎の前の3本以外は確認されませんでした。
今回の調査結果
四日市港内でセイヨウナタネ3本のほか、鈴鹿市『白子町北』交差点から『白子駅入口』の約700mの区間で、雑種とみられる1本と、セイヨウナタネ3本、計7本を抜取採取しました。
抜取採取した7検体すべてに、試験紙による簡易検査を行いました。
うち、雑種とみられるナタネではGМ陽性反応は見られず。ほかのセイヨウナタネ6検体のうち、3検体でGМ陽性(ラウンドアップ耐性:2、バスタ耐性:1)が確認されました。(

中部の会では、引き続き、自主調査を行っていきます。

後日(10/22:於グリーンライフフードフェスタ名古屋)、再検査で 231001-04N のLL陰性と 231001-05Z のLL陽性を確認しました(農民連食品分析センターにPCR検査を依頼中)。
231001-05Z について:明らかに、セイヨウナタネとは形状が異なり、ブロッコリーなどと類似することから、雑種ナタネと考えられます。同様の雑種ナタネは、2020年2009年の調査などでも確認されています。

中部の会では、この個体をプランターで生体のまま生育させ、形態の変化などを継続的に観察します。
『白子町北』のすぐ南(No.06Nと07N)
同左。No.06N(右)とNo.07N
『白子駅入口』の北(検体No.04N)
『白子駅入口』の北の歩道橋付近
中央分離帯(No.05Z)
同左。検体No.05Z
後日、再検査でLL陽性を確認
PCR検査を依頼中
『白子駅入口』の北付近