2013/6/2
その1


遺伝子組換え食品を考える中部の会では2013/6/2、2006年以来第13回目となる遺伝子組換えナタネ抜取隊を行いました。

毎回の参加者の募集に苦慮する中、今回も47名の一般参加、また関連企業様の強力なサポートを得、無事抜取隊を終えることができました。みなさまのご協力に深く感謝します。ありがとうございました。

通例となりましたが、名古屋金山駅近くから、マイクロバスを運行。現地への送迎(有料)を行っています。車中で、抜取隊についての説明、質疑応答などもでき、好評です。

また、現地での各班の持ち場への送迎もします。

●抜取隊の作業区域
セイヨウナタネの自生は、四日市港から松坂市嬉野町までの40kmに及んでいるため、あらかじめ5/19に中部の会で下見調査を行い、重点区域を設定しました。

地図の赤線部分が
今回の作業区域


今回の抜取隊では、とくに『隠れGM』と思われる個体について、該当する除草剤を施用した場合、枯れずに耐性を示すかという点について考察を進めようとしています。

方法としては、簡易検査でRR(ラウンドアップ耐性)、LL(バスタ耐性)いずれにも陰性を示した個体についてPCR検査をおこなうと同時に、その株を根を付けたまま持ち帰り、生かしておき、PCR検査の結果が『隠れGM』と判定された場合に、該当の除草剤をかけ、枯れるかどうかを確認するというものです。

『隠れGM』については、農民連食品分析センターで2011年ころより問題として浮上しています。所長の八田純人氏によれば、当センターでも、独自にGMナタネの調査を全国規模で行っていますが、簡易検査でGM陰性を示した個体をセンターに持ち帰ってPCR検査をしてみると陽性反応を示す場合があることがわかったためです。

このような現象は中部の会の、2011年5月の豊川市の国道1号線、西古瀬川周辺での調査結果からも伺えます。除草剤が常用されている場所に自生するセイヨウナタネの簡易検査に擬陽性と両陰性が多く認められたため、念のためPCR検査を(農民連食品分析センターに)依頼したところ、現地での簡易検査と大きく食い違う結果となりました。

動画でごらんください