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F班、雑種と思われるF6↑↓
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●『隠れGM』個体は除草剤で枯れるのか
上の表、備考欄はPCR検査をおこなった検体です。その内、緑色の文字で示した個体が、農民連食品分析センターのPCR検査で、ラウンドアップ、バスタ、いずれかの除草剤に耐性の『隠れGM』個体の疑いがあることが判りました。その中からとくに、根付きの個体について、下の写真のような実験を行いました。
この実験で、いずれの個体も、該当の除草剤を施用しても枯れないことが判明しました。 |
※ 各検体、左が6/22(該当の除草剤施用前)と右、6/29(除草剤施用後)の比較写真(クリックで拡大) |
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検体No.B1:ラウンドアップ施用
セイヨウナタネ |
検体No.B21:ラウンドアップ施用
セイヨウナタネ |
検体No.F6:バスタ施用
雑種ナタネ? |
● 補 足
オーストラリア産ナタネの高騰の影響
2007年以降、セイヨウナタネの輸入単価が高騰し続けています。これは欧州でバイオディーゼルとして利用される傾向が高まっているためで、2002年にカナダ産がトン当たり 34,800円、豪州産 33,099円であったのが、2012年にはカナダ産 55,668円、豪州産 58,117円と逆転しています。
輸入量では、2002年、豪州産は全体の 21.1%でしたが、2012年には 3.1%に激減しています。今後、このような高騰が続けば、豪州でもGMナタネの栽培があたりまえになるかもしれません。そして、日本に輸入されるセイヨウナタネのすべてがGM品種ということにもなりかねません。
GMナタネの自生問題は、今後、決してよい方向に進むとは考えられません。市民レベルによる根本的な解決は非常に難しいのが現状ですが、GMナタネによる遺伝子汚染の拡大を止めるための活動が望まれます。 |
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