抜取隊でカバーしなければならない距離は、四日市港から松阪市まででは40km以上です。隊員の移動を安全かつ効率的におこなうため、マイクロバスを利用しています。
名古屋からの参加者は、金山駅から集合場所の白子駅新生公園までを送迎(有料)。車中で抜取隊についての説明を聴いていただくほか、昼食も済ませていただいています。
現地集合の参加者もあるため、新生公園でも説明会をおこないます。 | |
現地での抜取作業は中央分離帯でも行なわなければならないため、安全を期して、全員、視認性の高い安全ベストの着用をします(関連企業様からの提供をいただいています)。
今回の抜取隊は、事前に下見調査をしておき(11/5)、重点的な9区間(約15km)を決定しました。各区間4名の隊員、送迎車ドライバー7名、本部1名、計44名の構成でした。
今回も関連企業様より、送迎車5台を出していただきました。 | |
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抜取作業後、隊員はすべて白子コミュニティーセンターに集まり、抜取ってきたナタネのGM簡易検査と集計をおこないます。
日本に輸入されているセイヨウナタネには、おもに二種類の遺伝子組換えがあり、その検査のために、除草剤ラウンドアップとバスタ耐性GM検出用の試験紙を使用します。右の写真で青色がラウンドアップ耐性(RR)、紫色がバスタ耐性(LL:リバティ・リンク)検出用試験紙。
中央の紫色の試験紙に2本の赤い線が現れていますが、これがLL(バスタ耐性GM)を検出した証拠です。 | |
今回の抜取隊でも、雑種とみられるナタネが9個体確認されました。右の写真が通常のセイヨウナタネです。花を咲かせた後、種子鞘が適当な長さに成長しています。
左はハタザオガラシ(5月撮影)。特徴はセイヨウナタネと比べて花が小型。種子鞘は細く長い。
下の3個体は、今回採取された雑種と見られるもので、いずれも異なった形態をしています。共通している点は種子鞘が極端に小さく、ほとんどが不稔で鞘に種子がありません。
右下のナタネが、ハタザオガラシとの雑種とみられる個体。左の2個体については不明。
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ハタザオガラシ |
セイヨウナタネ |
?(変形した種子鞘)G班4-2 |
?(種子鞘ができていない)G班6 |
ハタザオガラシとの雑種?H班7 |
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