その2 四日市港 
三重県四日市市〜鈴鹿市・国道23号線
11/07/03

三重県四日市港以西

鈴鹿市磯山町中ノ川橋の北付近
交雑と見られるナタネを確認

遺伝子組み換え食品を考える中部の会では11/7/3、名古屋港に引き続き、四日市港以西の国道23号線のナタネ調査を行ないました。

中部の会では4/17、GMナタネ抜取隊を行ないました。その際、昨年6月に確認されているハタザオガラシとの交雑を疑わせる同様の個体を採取できなかったため、今回の再調査を行ないました。

その結果、多くの開花中のハタザオガラシを確認できました。さらにそれとの交雑種と思われる3個体を確認、採取しました(※:下方の表を参照)。

とくにこの路線では多くのハタザオガラシが自生しており、セイヨウナタネとの交雑の可能性が高いことを伺わせます。


交雑種と見られるナタネ
磯山町中ノ川橋の北
今回の調査でも確認された3個体が交雑種であろうという根拠として、数多く付けられた鞘のほとんどが不稔であり、また稔っていても種子は貧弱です。

ハタザオガラシは明治年間頃に日本に帰化したのではないかといわれています。

国では作物との交雑は問題ないとしているものの、雑草との例については明確な言及がありません。ハタザオガラシは明治時代には自生が確認されていたといわれ、日本に移入して100年以上が経過しています。

『午越』交差点の北付近。印で昨年6/20に交雑雑草を確認しましたが、今回はそれにいたりませんでした




今回は交雑雑草を見つけることに重点を置いたため、4地点の調査にとどめました
アブラナ科の植物は容易に交雑することが知られています。中部の会の調査でも、作物との交雑を思わせる個体を確認することがあります。

当会で確認しているハタザオガラシとの交雑と見られる雑草については、種子は不稔のものがほとんどです。したがってそれ自体種子を付けませんが、花粉は虫によって媒介されるため、GM遺伝子の拡散の可能性は否めません。

環境に及ぼす影響について、慎重に考慮する必要があるものと思われます。
動画レポート/motion images 日 本 語 ●English

※:
左の表の中で、No.02-2、02-3、11がハタザオガラシとの交雑種と思われる3個体。試験紙による簡易検査では、
02-2:
RR(ラウンドアップ耐性+)
02-3:
LL(バスタ耐性+)
11:
いずれも陰性

という結果でした。
ところが、念のため No.11 について農民連食品分析センターにDNA鑑定を依頼したところ、驚いたことにRR陽性という検査結果となってしまいました。

最近の調査で、簡易検査では陰性でも、DNA鑑定ではGM陽性を示すという例が続出しています。

去る5/4の中部の会の調査では、状況からGM陽性を予想したすべての検体が検査不能というものでした。
このような結果が日常で見られるということになれば、民間レベルで行なわれるナタネの調査の検査データ自体の精度が失われてしまうことにもなりかねません。

今のところ、国内で検査キットを扱っている業者の段階では、このような問題は起こっていないようです。はたしてカナダなど、セイヨウナタネの産地ではどのような状況なのか、把握する必要があるものと考えます。

いずれにしても、本来のGM品種とはちがった特性に移行してしまっている可能性があります。その原因について、明確にする必要もあると思われます。

このようなことが生産地で現実となってしまえば、たとえば有機認証を取得して農業を行なっている農家にとって、そのDNA鑑定といった負担までも負わされかねません。その負担などは一体だれの責任として考えたらいいのでしょうか。