アキコ・フリッドさんからのメッセージ(スエーデン)
GMは、ヨーロッパではやはり終わっています。
日時 : 2001年6月13日 2:17
http://www.insead.fr/events/gmoworkshop/
European and American Perspectives on Regulating Genetically Engineered
Food
このセミナーにはマーティンが消費者代表として参加してきたのですが、Aventis社のFrancois Thiboust氏は欠席だったそうです。『ストップ遺伝子組み換え汚染種子ネット』の山田勝巳さんが送ってくださったメールでびびったのかもしれません。セミナーに来ていた人たちは口々に、「ヨーロッパでのGMOはもう終わった」と言っていたそうです。
終わったという意味は、ヨーロッパはGMOの研究開発にもう期待をしていない(儲けにはならないから、二世代のGMOにもそれほど関心がない)ということだと思います。ただ、ヨーロッパ人は肉食の人がまだまだ多く(狂牛病や口蹄疫によって、ベジタリアンは増えているのですが、肉食人口の方が多いのは確かです)人間用の食料は自給できているようでも、肉に関しては、アメリカからの飼料輸入(10ミリオン・
トン/1年)に頼らなければ成り立たないということですから、完全にはまだ終わっていません。ただ、EUでは家畜飼料へのGM表示も義務付けることになりますから、あとは時間の問題のような気がします。ちなみに、食肉の消費はヨーロッパ全体で約10%減少したそうです。
最初は、GMOの推進国だったフランスが完全に反GMO国になったことは、大きく影響していると思われます。
種の輸入に関しては、まだまだ問題がありますが、ヨーロッパと日本から種に関しても圧力をかけていけば、なんとかこれ以上の汚染を防ぐことは可能かと思います。ただ、もうすでに汚染は始まっているので、地球を完全にGMOフリーにするには、人間を超えた存在の助けが必要になると思います。でもそれは私たち次第で、私たち人間がはっきりとした態度を自信を持ってあらわせるようになれば、そういった存在も手助けしてくれると私は信じています。
日本人は、目に見えない大きなものの存在に感謝し尊敬する心を失っていないのですから、大丈夫です。
これからも生きることに希望をもって頑張りましょう。