無法状態の動物実験 

 

英国ガーディアン 8月21日

抄訳 山田勝巳

 

 

RSPCAは遺伝子組み換え動物の実験が無法状態なのでもっと綿密に吟味することを求めた。内務省の発表した統計ではGM動物実験は先週14%も増えており、1998から1999年の間に63,000件から511,000件になっている。

RSPCAは法的規制を強める事および独立した機関によって倫理、社会、福祉問題を検討するよう求めた。 Vicky  Robinson上席技官は、研究にGM動物を使う場合臨床との関連があるのか慎重に検討しなければならないとして、「この技術の応用によって恩恵のあることもあるとは思うが、動物実験が必要だからではなく、出来るからと言うことではいけない。」研究機関に対し研究方法を変えることや同じ実験を避けることを検討するよう要請している。「GM動物を生産したり、使ったり、飼育する人は、使用する数を減らすこと、苦痛を最小限にすること、福祉の向上に全員が努めることは極めて重要です。」という。

GMマウスの実験は、人間の病気との遺伝的関係を調べる標準的方法だが、最大の増加51,000件にのぼる。RSPCAは、欧州委員会が計画している今後の10年間の薬品検査のための数百万に及ぶ動物実験計画に対し警告した。この慈善団体は、バイテク研究が急速に進む中、適切な規制もなくヨーロッパ中に動物実験の増加が「膨大」になるのではないかと懸念している。

 

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