緊急 (2003.7.28)
アメリカ・カナダ産のナタネ種子のGM検査に対する賛同カンパのお願い
懸念される汚染種子から近縁種・野菜へのGM汚染 *GM=遺伝子組換え
《これまでの経過》 2000年、ヨーロッパのナタネ種子にGM汚染が初めて見つかり、同時期トウモロコシ、ダイズ、ワタにも種子汚染が分かって各国で大問題となり、フランス、スウェーデンやギリシャは完全廃棄しました。(遺伝子組換え情報室 NEWS 2000、2001参照) GM汚染のナタネ種子は、カナダから輸入したもので、その後カナダ・アメリカでは純粋な種子の採種が不可能という状況から、種子メーカーが採種するほ場を北米からオーストラリアなどへ移しているとのニュースも流れました。
そして2001年、アメリカでアレルギーを引き起こすとして問題となり、栽培禁止となったGMトウモロコシ・スターリンクが、栽培予定のトウモロコシ種子を汚染していることが分かり、アメリカで大規模な回収騒ぎとなったニュースが伝わってきました。
一方日本で国内栽培されるトウモロコシの種子はアメリカからの輸入種子が圧倒的に多く、日本だけが種子のGM汚染から逃れられるはずはなく、監視も規制もされていないことに危機感が深まりました。そこで、生産者・消費者が急遽『ストップ遺伝子組み換え汚染種子ネット』を立ち上げ、まず飼料用トウモロコシ(デントコーン)のGM検査を実施したのです。その結果はほぼアメリカの実態と同じで、40%に汚染が見つかり、しかも1種類の種子が2〜3種のGM品種に汚染されており、栽培未認可の品種も多数、更に問題とされたスターリンクも検出したのです。(遺伝子組換え情報室データ集 種子への遺伝子組み換え体汚染実態調査 総集編 2001.10.19)
しかし、GM検査は、GM遺伝子の有無の検査に1検体4万円、GM品種の特定に12万円(混入率が高いと7万円)と非常にお金がかかり、実態調査のためには10〜20検体は検査が必要です。汚染は年々進んでおり、トウモロコシだけではなくナタネやダイズも本来は継続して検査が必要なのですが、残念ながら資金難からその後種子検査は、2002年にスウィートコーンを調べた以降はほとんど進んでいません。
近年、休耕田や河川敷、道路沿いを利用して、『菜の花ロード』など観光用のナタネの栽培が盛んに行なわれています。これらは、国産の在来種の種子を使っている所もありますが、アメリカやカナダ産の輸入種子を利用している所もあり、種子ネットでは一昨年よりナタネ種子のGM汚染を非常に懸念してきました。
先だって来日し全国で講演されたカナダの農家シュマイザーさんは、カナダでのGM汚染の広がりの実態について「ナタネ・ダイズの全ての種子が汚染してしまった」「近縁種の野菜はもちろん、ハチミツにも汚染が広がっている」と痛恨の思いをこめて話されました。日本でGM汚染している種子を知らずに使い続けていく事は非常に問題です。汚染の実態すら把握されていないのです。
ナタネの近縁種は白菜、大根、蕪等日本で日常的に栽培される野菜であり、GM汚染したナタネが近くに栽培される事で汚染が広がりかねません。ナタネ種子の実態を早急に調査すべきで、種子ネットでは昨年秋全国の種子10数検体を購入し保管しています。この種子を検査する為の費用に是非ご協力ください。
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団体 一口5000円 ・個人 一口1000円(できる限り多くの口数でご協力下さい)
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振込先 郵便振替 00230−8−73027 ストップ遺伝子組み換え汚染種子ネット
ストップ遺伝子組み換え汚染種子ネット 代表 山田勝巳