モンサント社の食堂でGM食品禁止−イギリス
キャロライン・ビルヌ
AP通信 ロンドン発
1999年12月21日
英国モンサント社の社員食堂で、GM食品が禁止されていることが分かった。
食堂の仕出しをしているクラナダ・フード・サービスは、モンサントのハイ・ワイコム・オフィスに料理を供給しているが、お客のGM懸念を受けて大豆やトウモロコシの組み替え原料は使わないと伝えた。その中でグラナダは「私たちの出す料理を安心して食べていただけるようにする。」ためだという。
EUでは10月に遺伝子組み替え体が1%以上含まれている場合には、それを表示する規則が出来た。グラナダのGM禁止はこの規則にも合致する。
モンサントは、食堂の方針は重大とは取っておらず、GM種子を売っている英国本社の食堂で、GMを禁止するというのは恥ずかしいことではないと受け流している。
「我々は選択が必要だと思っている。ケンブリッジのレストランでは、組み替え体が入っているものある、と表示しています。農薬散布の少ない方が良いですからね。」と総務部長のトニー・コムズは話す。
また、「グラナダの決定は全顧客に対して一律に決めたのであって我々が特別ではないと言うことです。 実のところ我々とは関係ないんですよ。」という。
GM反対者は、これをモンサントが自信のない証拠だという。「一般市民は、GM成分の不安をはっきり言っている。 モンサント自身の仕出し会社が、新しい技術を信頼していないと言うことです。」と地球の友の運動員アドリアン・ベッブは話している。