スターリンクが他の作物に出現
Art
Hovey,
リンカーンジャーナル・タイムス
4月2日2001年
訳 山田勝巳
スターリンクの輪が切れない。 スターリンクコーンは人間の食べ物の輪には入らないことになっていたのが、タコスの皮、コーンチップなどの日常食品に見つかった。今度は、ネブラスカで出しゃばりのスターリンクがスイートコーンやポップコーンに現れている。
この汚染を確認したのは、ラリー・プレンティスでネブラスカ作物改良協会の品質管理官。
クリアウォーターのフランク・モリソンは、月曜日にスェーデンのポップコーン買い取り人から彼のポップコーンが他の農場のGMコーンで汚染されているようだと知らせがあったという。モリソンは、今のところスターリンクテストで陽性ではないので、この汚染は、更にテストすればスターリンクではないことが分かるはずだという。
しかしヨーロッパでは他に数十のGM品種が未承認であるため、モリソンは風で飛んできたGM花粉を心配すると「頭に来る。GMO圃場からポップコーンを守るためには何でもする。しかし他にも作っている仲間がいるし、風がどれくらい強く、どっちから吹くか分からない」と言う。ポップコーン生産者仲間のデイブ・ベッターも風が3/4マイルかそれ以上も花粉を飛ばして外国の消費者向けのものが汚染されてしまうのではないかと恐れる。彼の生産物も今のところスターリンク汚染は白だが他のタイプのGMO汚染は出ている。「我々は3年間汚染が起こらないように特に努力してきたんだが去年は駄目だった。交配してしまったよ。」
上手く避けることが出来たとしてもベッターは、買い取り人のためにGMOフリーであることをテストするために金を払わなければならない。一度などは4000ドルの商品に1500ドルもテスト代が掛かった。「お先真っ暗だよ。」という。
ヨーク近郊のLibby Creek
農場の野菜生産者ジョン・エリスは、ファーマーズ・マーケットと契約消費者のためにわずかしか作っていないスイートコーンのためにテスト代は出せないという。「圃場に残った種が次の年に芽を出して穂を付けるということになれば、これから何年もスターリンクからを解放されないよ。それが心配だ。」と言う。