「オー・ザック」回収 未審査の遺伝子組み換え原料検出

 

厚生労働省は24日、ハウス食品(本社・東京都千代田区)が製造販売するポテトスナック菓子「オー・ザック」の「あっさり塩味」「炭焼きしょうゆ味」から安全性審査をしていない遺伝子組み換えジャガイモ「ニューリーフプラス」を検出したとして、自主回収するよう指導した。同社は25日から「オー・ザック」の「チェダーチーズ」を含めた全製品を店頭から引き揚げるなど回収作業に入る。当面、同製品の生産も中止する見通しだ。

厚労省はこのジャガイモの品種について、米国やカナダで承認されていることから「ただちに健康被害があるとは考えていない」としている。遺伝子組み換え食品については今年4月、食品衛生法の規制が強化され、安全性審査を受けていない品種の流通が禁じられた。これにもとづいて厚労省が回収などの指示を出したのはこれが初めて。

原材料の粉末ジャガイモは、米国とカナダの加工会社4社から輸入されていた。年間売上高は30億円。自主回収は最大120万袋と推計され、損害は約4億円にのぼるとみられる。同社は、ほかの会社を通じて輸入している米国、カナダ産の粉末ジャガイモを原材料とする「アイチップス」「ディズニーチップス」も自主回収する。また、厚労省は、同じ原料がほかの食品メーカーに輸入されている恐れもあるとして、米国などの加工会社を通じて調査している。

購入済みの商品は同社が料金着払いで引き取る。問い合わせはフリーダイヤル(0120502461)へ。

 

 

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