ニコチンフリーのたばこ栽培が始まる
クリスティン・ダンレー・グレイナー
5月29日、AgWeb.com
訳 山田勝己
Vectorタバコ社は、発ガン物質であるニトロソアミンが少ない組み換えタバコを栽培するためにミシシッピー、ルイジアナ、イリノイにある農家と5000エーカーの栽培契約をした。 このGMたばこは「Omni
free」という名前で2002年に売り出す予定。 ベクター・タバコ社はLiggettグループの姉妹会社ベクター・グループ社が所有する企業で、タバコ大手では一番小さい。
最初の年はベクター社が苗を準備し、契約農家は秋の収穫に対し栽培料を受け取る。 期待通りの収穫であれば、次の年は農家が独自に栽培し、ベクター社へ$1.5/ポンドで販売する。 ベクター社が従来のタバコ栽培地域とは違うミシシッピーなどの州を選んだのは土壌や天候の関係だという。
何人かの農家はベクター社の新しい作物が綿のような安い作物の収入を補填すると楽しみにしている。
「これでなんとか農家を続けられるようにしたい。」と話すのは、ミシシッピーで綿と大豆を作るダニー・ピアソン。 ミシシッピーでこのたばこに300エーカー中20エーカーを当てるチャド・モハメドは「利鞘が保証されている。 1エーカーのタバコで収量の多い綿7エーカー分の収入が得られる。」と話している。