油用菜種の汚染
ザ・タイムス
2001年4月13日
抄訳 山田勝巳
春蒔きの油用菜種に組み替え遺伝子の汚染があり、主要な環境団体はさらに汚染が広がると懸念している。
農業省は、油用菜種の種子に2サンプルで僅かな量のGMが検出されていると発表した。少量の春蒔き菜種品種に、GM企業が共通して使うP−Nosプロモターの陽性反応が出た。今回の種子は小規模の試験栽培用に輸入されたもので、その場所は伏せられている。これは発芽次第、除草剤で処理するとMAFFのスポークスマンは話している。
冬菜種の油用菜種の通常試験でも意図しないGMが少量あることが分かった。MAFF職員は、試験課長に直ぐ刈り倒して他の試験栽培中のものに交配しないように指示した。
冬用品種は昨秋未公開の圃場で試験栽培された。中央科学研究所(CSL)は、これがGM汚染なのか、自然発生なのか調査中だ。イギリスでは春品種も冬品種も商業栽培はされていないが、環境グループ地球の友はGMがあると考えると心配だと話している。