EUGMOの新規認可モラトリアムを継続

アキコ・フリッドさんのニュース速報

日時 : 2001726 5:08

 

今日25日はブリュッセルを中心としてなんだかせわしなかったです。ヨーロッパ中の反GMO活動家たちは、電話とメールを駆使し、朝からEUの会議や記者会見に参加していた仲間からの情報を頼りに、各団体としてのプレスリリースをどうまとめるべきかと考えながら、欧州委員会からの最終判断をやきもきしながら待っていました。4時にはまとまるはずだったのですが、結局は6時半くらいまでかかり、結局、モラトリアムは継続されることとなりました。記者会見の様子は電話で同時発信されました。

 

今日の朝から開かれていたEUでの話し合いの席では、消費者の知る権利を尊重する消費者保健委員のデヴィット・バーンと環境委員のマーゴット・ヴァールストロームに対し、貿易摩擦を避けようとする貿易委員のパスカル・ラミーの対決となり、結局、モラトリアム続行、安全性審査を通過している13種のGMOに関しては、1%までの混入を認めるという結果となりました。来週からまた消費者団体、環境保護団体を含めた話し合いがEUで行なわれることになっています。とにかく、トレーサビリティーが確立され、すべての食品(動物のえさも含め)への義務表示が実施されない限りは加盟国の大多数がモラトリアムの解除をするべきではないとしているので、それにはまだ時間がかかるようです。

 

詳しくは消費者保健委員会のGMOページをご覧ください。

http://europa.eu.int/comm/food/fs/biotech/biotech_index_en.html

 

ついでに種についてですが、種のGMO汚染に関しては、とてもややこしい問題なので、種の規制に関してはもう少し時間がかかると環境委員会のGMO担当官が話してくれました(7月6日の会議の際。遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーンニュース48号をご参照ください)。

 

それでは、また。

 

アキコ@スウェーデン

 

 

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