モンサントの親会社が切り捨ての準備
2001年11月12日
ニューヨーク発ロイター
訳 山田勝巳
ファーマシア社は来春不安定な農業事業を切り離したい意向で、モンサントを株主に手放すのではないかと観測されている。
ファーマシアは、昨年3月にモンサントの買収を終えている。 買収の目的は大当たりした関節炎用のセレブレックスを開発したモンサントの医薬事業部だが、取引上農業事業も獲得したもの。
情報筋によるとファーマシアがモンサントを売却しないのは、主力商品のラウンドアップ除草剤のライセンスが2002年の3月で切れるためで、期限が来次第、遺伝子組換え作物の開発事業部門を処分するのではないかと見られている。 ファーマシアは既にモンサントの株15%を売却している。
モーガン・スタンレィの分析家ジャミ・ルビンは、「ファーマシアはモンサントの残り85%を売るか分離独立させると予測している。 農業バイテク・ビジネスは収益予測がたたない。」と話している。
ファーマシアはモンサントをどうするかコメントしないものの、農業ビジネスには関心がないことを隠さない。
第3四半期にモンサント株は配当が3セント/株下がっている。