メイン州でGM交雑防止法が成立

 

プレスリリース 6月4日(Biotech-Info.netより)

訳 山田勝己

 

アメリカのメイン州の有機農業生産者・家庭園芸者協会(MOFGA)が提案し、リンダ・ロジャー・マッキー議員が提出した「メイン州遺伝子交雑防止法」が、たった今成立したと報告があった。 州法1266では、遺伝子組み換え作物や作物の一部もしくは種子の製造者や販売者は、非組み換え体の作物や野生植物への交雑を最小限にするために必要な種の蒔き方、育て方、収穫の仕方を書いた説明書を付けるように義務づけている。 メイン州内でGE植物を売り出す20日前までに、州の農業長官に説明書の写しを提出しなければならない。 又同法では、GE作物製造者若しくは種子販売者はその生産者の氏名・住所を書いたリストを保管し、農務長官が汚染の通報があったとき、閲覧できるようにしておかなければならないと規定している。

 

これに反する場合は、最高1500ドルの民事制裁金、又はメイン州での営業許可の取り消し又は停止が課せられる。 メイン州議会のウェブサイトのテキストはMOFGA の提出案で、修正成立したものではない。成立したものはSharon Tisher, sharon_tisher@umenfa.maine.edu, (207)581-3158に要求してください。 提出案では交雑による被害に対し製造者が全額賠償することを求めていたが、この条項は農業・保全・林業合同常任委員会交渉の過程で、「満場一致」で成立させるために削られた。

 

MOFGAの社会政策議長であるSharon Tisherは、「この法案が通って良かった思っています。要求通りではありませんが、製造者が交雑の問題に取り組み、生産者もこの問題を意識するし、どう防ぐか指導を受けることになるので重要な第一歩です。」と話している。

 

 

戻るTOPへ