ベイヤーがアベンティスの一括購入を検討

 

AFXニュース 

2001年4月6日(レベルクセン発)

要約  山田勝巳

 

ベイヤーAG社はアベンティス社の一括買収を検討していると発表した。これまでベイヤー社は、生命科学部門の買収のみに関心を示していたのが変わったことになる。

この変更はアベンティス社がモンサント、デュポン・ヌモー、ダウ・ケミカル、ベイヤー、BASFなどへ一括売却で交渉をしているとフレンチ・ディリー紙が報じてからでたのではないかと観測されている。

分析筋によると、交渉額はおよそ60億ユーロとみられるが自分達の経営が順調なのに、もがき苦しんでいるアベンティス社を買収するというのは賢明とはいえない、また最近のシンジェンタ社の成績が振るわないのに、こういうことをするのは株主も納得しないのではないかと話す。

一部買い取りへの関心を示しているBASFについても、シアナミド社を合併したばかりでコストがまだ掛かるときに、おそらく買収は無理だろうという。BASFは合併費用が2000年に3億4400万ユーロだったと発表した。 アベンティス社の24パーセントの株を持つシェリングAG社は、株価が低いので今は手放さないだろう。シェリング社は昨年スターリンク汚染騒ぎの訴訟対策費として5900万ユーロを拠出している。この損失にも関わらず、将来の有益性を見込んでいる。

 

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