効果的駆除に害虫避難所の確保が必要

                                               

AgWeb ニュース 

2001年4月10日  

要約 山田勝巳

 

カンサス大学の昆虫学者ヒギンズが、Btコーン生産者に害虫駆除効果を継続するためには、EPA指導要領にあるコーン・ボアラーの避難所を設ける必要があると指導している。

Btコーンは、害虫への効力が強力なので、抵抗力を付けるのもかなり早いと予測される。これを防ぐためにBtコーンとは違う品種を植えてコーン・ボアラー(アワノメイガ)が生き延びるようにし、そこにはBt以外の殺虫剤を用いる。6列非Btコーンを植えればコーンからコーンへ移動する虫を防げる。

Btコーンを食べた害虫がそうでない避難場所にいる害虫と交尾することで抵抗力の発現を押さえられ、持続的にBtコーンの効力を維持できるようにするというもの。

この指導に従わない生産者は処罰の対象となり、EPAの登録も取り消されることにもなり得ると話す。

ヒギンズは次のことを守るよう促している。

 

1.Btコーンと非Btコーンの種を混ぜないこと、  

2.最低でも6列の避難用非Btコーンを植えること、  

3.避難場所のコーンは非Bt殺虫剤で処理すること、  

4.隣家のコーンは避難所としては使えない、  

5.避難コーンの種まきや管理はBtコーンと同様でよい。

 

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