各都道府県へのGMダイズの栽培状況に関する確認運動の提唱

「私達の都道府県内は、大丈夫でしょうか?」

 

茨城県での遺伝子組み換え大豆栽培に続き、滋賀県中主町でも遺伝子組み換え大豆が栽培されました。

 

栽培して良いとされた遺伝子組み換え大豆ではあっても、農水省からは、事前に県、JA、周囲への連絡、同意を得て欲しい旨の通達が届いていますが、茨城も滋賀も作付け後に報告がされるという事態です。

日本モンサントと一緒に活動しているバイオ作物懇話会が、作付けを推し進めています。

 

農水省からの通達を県内隅々まで行き渡らせ、各地域で、遺伝子組み換え大豆の作付けに当たっては、要注意していただく態勢を取っていただくためのお願い例文を以下に貼り付けます。

 

参考にして、各地域のお知り合いに行き渡らせていただき、各都道府県の在住者から所在都道府県の担当部署に働きかけて下さると幸いです。ほぼ、農政課や農務課といった名称ですが、確認下さい。

 

都道府県のどこに働きかけて下さったかの報告とその結果も教えていただけると、今年の国内の実態が把握できて良いと思いますが、いかがでしょうか?よろしくお願いいたします。

 

FAX、メール、郵送どの形でも対応していただけるはずですが、それも確認していただけるようでしたら、確認後、働きかけをお願いします。

 

2003年8月18日

 

返信先

・遺伝子組み換え汚染種子ネット

事務局 入沢牧子

makikoiri@hotmail.com

 

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                                           提出日

              

 

<私達の県では、大丈夫でしょうか?>

県内における遺伝子組み換え作物の栽培がされていないことの確認と実態の把握要請

 

 

 人為的に遺伝子を操作する「組み換え技術」とその「食品を摂取する」ことは、地球の生物の歴史や人間の歴史から見たときまだわずか数年で、まだ未解明の部分の多い「技術」として長期摂取の影響や自然や生物の多様性を破壊してゆく危険性が指摘されています。

 わたしたちは、これまで輸入される遺伝子組み換え食品や飼料についての安全性を危惧し、生産者・生産団体も国内では遺伝子組み換え作物は作らないことを掲げ、消費者も国内産への信頼をしてきました。今、日本の消費者も生産者もこの組み換え作物を食べたい・作りたい、必要とする人はいません。 複雑な生物に対する技術への「慎重な態度」や「予防原則」は日本の国民的な合意となっております。

  ところが、「バイオ作物懇話会」なる任意団体が、モンサント社から組み換え大豆の種子を無償でもらって日本で栽培しようという動きが数年前より出ており、今年は納豆の大豆を栽培している茨城県で周辺地域住民や県・町・JA等関係機関の了解も得ないまま栽培が強行され、花粉の飛散と周辺栽培への交雑を危惧する農家・市民によって鋤込まれました。

 そこでバイオ作物懇話会は急遽、会員のいる滋賀県の中主町での播種をおこない、あくまで国内での試験栽培を行おうとしていると聞きます。滋賀県中主町では今年7月下旬「遺伝子組み換え大豆」が播種され、事後に農水省への報告があったとのことです。滋賀県の担当者も知らないとの事です。

  一度組み換え遺伝子が日本の野に放たれたら、植物の交配によってその遺伝子汚染は数年のうちに日本中が交雑し、日本の気候風土の中で大切に育種され守られてきた在来種は、みなこのモンサント社の除草剤耐性や抗生物質耐性の遺伝子が入ってしまうことになります。 国内の作物が、誰も好まないのにモンサント社の遺伝子によって汚染されてゆくということはゆゆしき事態です。日本の在来の作物をこの遺伝

子で勝手に交雑汚染する権利はありません。

  国・農水省も昨年11月、消費者の不安や生産者団体の方針に配慮して「我が国の国産大豆については組み換え大豆でないことが販売戦略になっており、生産者団体も組み換え大豆は一切取り扱わない方針となっていることから」「安全性が認められた組み換え大豆であれ」「大豆一般ほ場で栽培される以上、万が一でも周辺の非組み換え大豆との交雑や収穫物の混入といったことが起これば生産・流通上の混乱を招かないとも限りません。」したがって「栽培にあたっては周辺地域、住民の理解を十分に得るとともに、栽培地が属する都道府県の大豆の生産流通部局、JA等の関係者、事前の栽培に関する情報提供が必要」「交雑・混入防止措等の措置について十分徹底」するよう、モンサント社ならびに各農政局・都道府県に通知していました。  しかし、今回の滋賀県でもモンサント社ならびに「バイオ作物懇話会」は、周辺地域住民や県や町、JA等関係機関への事前の報告も合意もないまま播種しています。

そこで、地域での情報把握が素早く徹底されるためにも、私達の県内に国・農水省よりの通知情報を行き渡らせていただくことを要望します。その後、遺伝子組み換え大豆が今年は播種されているかいないかの各地域の状況を公表下さるよう希望します。

万が一、今回、県内でモンサント社・「バイオ作物懇話会」により播種されたと分かった段階では、播種した種子ならびに発芽した苗を収集し、焼却処分することを求めます。

  未来の子どもたちに負の遺産を残すことがないことを願って!

 

提出者住所・氏名

 

 

 

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