遺伝子組換えコーンで糖尿病になるかも知れないhttp://diabeticnews.com/2006/06/14/genetically-altered-corn-may-cause-diabetes/

Diabeticnews.com
2006年6月14日
訳 河田昌東

 
ニュージーランド政府の食品基準委員会は動物飼料用に遺伝子組換えコーンを認可するかもしれない。このコーンはモンサントが新たに開発した高リジントウモロコシLY038である。

モンサントの科学者達は通常のコーンよりも高濃度のリジン(アミノ酸の一種)を含むコーンを遺伝子組換えで作った。リジン自体は健康上の危険性はないのだが、もしLY038コーンを糖分(コーン自体にもある)と一緒に調理すると、AGEs(訳注:Advanced Glycosylation endproducts: 過剰糖化最終産物)というアルツハイマー病や糖尿病、その他の病気をもたらすことが知られている物質が出来るのだ。

 モンサント社はLY038を動物飼料にのみ使うように述べているが、人の食用にも認可申請しているのでこのコーンを食用コーンと区別するつもりはないようだ。 問題は、ニュージーランド政府の食品安全庁がもしLY038が人の食品に紛れ込んだ場合の健康への影響をチェックする努力をしていないことだ。偶発的にしろ意図的にしろ最終的に動物飼料を人間が食べるルートは様々あり、それは人間にとって重大な危険性をもたらす。ニュージーランドやアメリカを含め、多くの国で糖尿病が問題になっている。糖尿病用の食品であれ日常の食品であれ、食品中の糖の濃度が上がる潜在的リスクは価値がない。

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