Finding of No Significant Impact (特に重大な影響なしFONSI)

訳 山田勝己

 

米農務省動植物衛生検査サービス(APHIS)は、アグレボ社の申請を受けてEPA(環境保護庁)に対し環境評価を作成した。この申請書の中でアグレボ社は、除草剤アンモニウム・グルフォシネート(glufosinate ammonium)に耐性のイネLLRICE06及びLLRIC62は、APHISの7CFR340の管理項目に最早該当しないと決定を下して欲しいと述べていた。

LLRICE06とLLRICE62はそれぞれM202とベンガルという品種に遺伝子組み換えして得られたもので、土壌バクテリアのストレプトマイセス・ヒグロスコピカス(Streptomyces hygroscopicus)から取り出したbar遺伝子を使っている。 このbar遺伝子は、アンモニウム・グルフォシネートを不活化する酵素PAT(phosphinothricin-N-acetyltransferase )を作る。 又ベクターを使わずにDNAを直接導入する十分に確立された方法で組み込まれている。 LLRICE06とLLRICE62は、植物病原体のDNA配列を利用して開発されたためAPHISの管理品目となっていた。

 

これまでは管理品目として、州間移動、輸送、野外試験はAPHISの管理下で行われていた。管理品目の野外試験は試験場の中で実施されている。 アグレボ社の申請には、LLRICE06とLLRICE62が病虫害をもたらすものではないという主張を実証する内容が含まれており、この管理品目には該当しないことが述べられている。

 

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この環境影響評価は、組み換えLLRICE06とLLRICE62及びその子孫は農務省規則7CFR340項の管理品目ではないと決定を下すための十分な説得力を持つものである。

 

 従って、APHISとしては、アグレボ社Hの申請書にあるものやその他の科学的データを含め、手元の証拠を総合すると、LLRICE06とLLRICE62は、7CFR340項の規則に該当しない米の品種と同様安全であると信ずる。

 

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