EUでは2003年までに有機野菜の市場は10億ドルに達する見込み
2001年7月25日
Just-food.com論説チーム
抄訳 河田昌東
ヨーロッパの有機農産物市場は、食物の安全性に対する不安と、健康で栄養のある食物を求める消費者の後押しで、強い成長率が見込まれると報告されている。
オーガニック・モニター協会の専門家の調査によれば、市場は今年度26.2%の成長率があり、フランスやドイツなどの主力市場の強い成長に支えられている。
2003年までに、新鮮な有機野菜の市場収益は、10億米ドルを越えると予測される。
イギリスの市場は1997年以来最も高い市場成長率を経験し、来年のうちにヨーロッパの中で2番目に大きな市場に成長すると予測される。
ドイツは、新鮮な有機野菜のヨーロッパ最大の市場であり続け、ヨーロッパで3番目の市場収益を上げているとみなされる。
フランスの市場も急速に追いつき、次の2年間に25%の年間成長率を示すと予測される。
生鮮食品と優秀な料理の評判にもかかわらず、フランスは、ヨーロッパで有機野菜の産業がもっとも発達が遅れた国の一つである。 ドイツとイタリアの成長は次年度以降も高く続くと予測される。
市場成長の主要な原動力は、これらの国で小売りのチャンネルに有機野菜が浸透していること、及びこれらの国では国家の強いサポートがあることである。
供給体制の整備が、市場の可能性のカギを開けるキーである。
有機野菜が販売径路の主流にシフトすれば、スーパーマーケットは販売の主力になる。 有機野菜のプレミアム価格を減らす努力において、スーパーマーケットは、マージンを下げ、かなりのプレッシャーを供給者と栽培者にかける。
有機野菜のモニタ調査は、こうしたニーズに反応し、規模の経済を達成して、流通効率を上げることによって、市場の勝者になることを示している。
詳細については以下を参照。