アレルギーに関するコーデックス特別作業部会バンクーバー会議報告要約

 

ミシェル・ハンセン、

消費者連盟とコンシューマー・インターナショナル代表

9月10-12日までの会議

訳 山田勝巳

 

遺伝子組み換え由来の食品によるアレルギーに関する特別作業グループが9月10-12日に集まり、バンクーバーで会議を開いた。企業側(カナダとアメリカが主導、オーストラリアとイギリスが強力にサポートし、これらのいずれの国も決定権のある政策担当者を派遣)が、会議を牛耳って専門家研究者の合意している内容とは裏腹に、極めて緩やかなアレルギー評価の指針を押し通した。いつもなら健康と消費者保護のために敢然と戦う代表団が欠席するか事務方だけを送っていた(EUとノルウェイは欠席し、ベルギー代表はEU議長国として発言するのをためらった。

カナダ人議長の進行で作業グループは、特別部会によって「アレルギー性評価の詳細手続き」を2001FAO/WHO合同専門家会議で決めた決定樹(decision tree )方式を使って開発よう委嘱されていたが、アメリカの討議資料に基づき「証拠重視」方式を採用して厳密性のない手引きを作ることを決定した。

イギリス代表のニック・トムリンソンは、緩いガイドラインを作ることに重要な役割を果たし、カナダとオーストラリアがアメリカを支持した。彼は、ガイドラインはもっと一般的であるべきだという考え方を押しだし(「詳細な手続き」を開発すると明確に求められているのに)、決定樹を放棄することに一度も反対しなかった。 

この会議で出された草稿は、2002年3月に日本でのバイオテクノロジー特別コーデックス作業部会の全体会にかけられる。

 

 

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