米国産コーンの25%にスターリンク汚染

 

ボストン・グローブ 

2001年5月17日

アンソニー・シャディド  

抄訳 山田勝己

 

政府のより精密なコーン検査で、以前の発表よりも遥かに高い4粒に1粒という割合でスターリンクに汚染されていることが分かった。農務省は11月以来118,000検体を検査し9%にスターリンクを検出していたが、2月以降は、一部輸出向けとFDAで使われる2400粒に1粒というより精度の高い検査を行っており、6000検体から22%の陽性反応がでた。穀物検査サービスのジョン・C・ガイラー主任は「検出するということはシステム全体に間違いなくあるということだ。」と話す。

 

最初にタコスの皮に発見されて以来約300製品が回収され、最近ではコーンドッグ、コーンブレッド、ポレンタ、ハッシュ・パピーにも検出されている。コーン製品を食べて具合の悪くなった人が何十人もでて、その調査待ちだが、これまで食品に混ざっている量ではアレルギーは起こさないだろうと言われている。

アベンティスは一貫して健康への被害を否定している。今回、明らかに問題として浮上したのは、穀物取扱システムだ。 農務省にとって流通から取り除くのは、かつて無い難題で、1%に満たない作付けにもかかわらず流通システム全体に紛れ込んでいる。穀物エレベーター、荷船、コンバインでの混入が一要因だが、もう一つは何マイルも離れた花粉による交雑だ。

 

 「何百万ブッシェルものコーンに数粒でも混じっていることは驚きだ。」と、アメリカ・コーン生産者協会のスーザン・キースは話している。

 

 

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