ロイター ・ワールド・リポート
スウェーデン農業省遺伝子組み換えナタネ作物を廃棄の方向
トニー・オースティン
ストックホルム 、5月19日(ロイター) –
スウェーデンの農業省は金曜日、違法に遺伝子組み換え品が混入されていたナタネ作物を廃棄したい意向であるが、専門家と協議した上で来週にも結論を出すと発表しました。遺伝子組み換えおよび環境の研究機関、大学、および農家からの情報を集約し
、農業省は来週にも最終決定する予定です。
スウェーデンの農事産業会社 Svalof Weibull によると、0.4パーセントの遺伝子組み換え品を含む約15.66トンのナタネが昨年カナダからスウェーデンに輸入され、14.73トンが農家に販売されました。「遺伝子組み換え種子の植え付けには許可が必要です。遺伝子組み換え品が混入しているこのナタネを栽培するための認可は、スウェーデンにもヨーロッパにも存在しません」と農業省は語っています。スウェーデン農業省のジェネラル・ディレクター Ingbritt Irhammar 氏は、この問題を重大なこととして捉えています。これに対し、スウェーデンの南部の Svalov にある農業大学の教授 Arnulf Merker 氏は、農業省は「完全に過剰反応している」と語っています。