ABCニュースによるアメリカ人の世論調査(抄訳 河田)
表示要求の裏に遺伝子組換え食品に対する懐疑的態度あり
遺伝子組換え食品の安全性に対するアメリカ人懸念は広がっており、表示を求める意見は多くなっているが、多くの人は表示があれば組換え食品は買わない、と答えた。
質問(1)遺伝子組換え食品は安全か
安全(35%)
安全でない(52%)
答えない(13%)
3分の1が安全、過半数が安全でない、と答えており、遺伝子組換え食品の安全性については疑いを持っている人が多い。
質問(2)表示が始まれば
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買う |
買わない |
どちらでもない |
遺伝子組換え食品 |
5% |
57% |
34% |
オーガニック食品 |
52% |
10% |
36% |
表示義務化を求めている人は93%であるが、表示されたら買わない、という人は57%、代わりにオーガニック食品を買うという人は52%である。あえて組換え食品を買う、と言う人は5%に過ぎない。
質問(3)遺伝子組換えに対する男女の態度の違い
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GM食品の安全性 |
表示されたら |
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性別 |
安全 |
安全でない |
GM食品を 買わない |
オーガニック 食品を買う |
女性 |
25% |
62% |
65% |
54% |
男性 |
46% |
40% |
49% |
49% |
遺伝子組換え食品については女性の方が安全性に疑問をもち、表示されたら買わない、またはオーガニック表示のある食品を買う、という傾向が明らかである。男性はGM食品をあまり問題にしていないようだ。
この世論調査は、ABCNEWS.comが6月13〜17日に電話で成人1024名にたいしてランダムに尋ねた結果である。