アメリカでオーガニック食品の消費に伸び − FMI 調査

 

2001年10月12日 

OTA(有機農産物流通協会)

訳 山田勝巳

 

アメリカのオーガニック加工商品が昨年1年間で38%の伸びを示していると有機流通協会(OTA)が報告した。 この伸びは、有機農産物市場の年間伸び率20−25%、一般の食品業界の伸びでも3−5%でこれらを遥かに上回っている。

 

OTAの2001年市場調査によると、1999−2000年で急激に伸びているのは、大豆食品などの肉・乳製品の代替商品(215%成長)、肉鶏肉卵(64%)、缶詰瓶詰め商品(51%)、乳製品(49%)となっている。調査では2000−2001年の伸びも強含みで全体として38%の伸びになると見ている。それぞれの伸び予測は、豆食品などの肉・乳製品の代替商品(94%成長)、繊維(53%)、肉鶏肉卵(59%)、缶詰瓶詰め商品(45%)、乳製品(41%)となっている。加工業界の報告では過去5年間の平均年間成長率は36%だという。これは有機食品の市場がしっかりしていることを示しており、嬉しいニュースだ。とOTA代表のキャサリーン・ディマティオは話す。

 

この調査を実施したのはスター・トラックという独立市場調査会社。調査は2001年の3月から9月まで221の企業に対し実施され、その内71%に当たる156社から回答があった。この調査では1998年の調査内容に、新たに繊維とハーブや補助食品、ペットフードの有機成分含量などが加わっている。

 

製品別の成長以外に、小売店での普及状態も調査しており、1998年の調査結果に対し、大きく変わっていたのは、量販店へのシフトが見られることだ。2001年の調査では、自然食品店での販売が98年の62%から49%に減り、量販店での販売が31%から45%に伸びている。

 

OTAは、生産者、流通、加工、認証団体、農家組合、輸出入企業、コンサルタント、小売り等1200の会員がおり、多様な有機貿易を推進して地球規模の持続性を確立する目的で1985年に設立された。

 

 

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