以上の地点の他にも、セイヨウナタネの自生が非常に多い
遺伝子組換え食品を考える中部の会では、京都学園大学バイオ環境学部・金川貴博教授をお招きし、三重県四日市市の国道23号線『貝塚町北』交差点から、鈴鹿市『寺家8』交差点までのナタネ調査を行いました。

今回の調査は、とくに、雑種ナタネの自生状況を把握することを目的とし、カラシナの自生箇所にも重点を置きました。

また、中部の会が 2014/07/17 に採取し、金川教授に検査依頼した『C1』を採取した『南玉垣町』交差点すぐ南についても、現状確認と検体採取しました。

今までのGMナタネ抜取隊や、中部の会の自主調査で、多くの雑種と見られる個体が確認されていますが、今回の調査でも、数多く確認されました。

今回はセイヨウナタネについての調査は行いませんでしたが、例年と比べるとかなり多く自生が確認されました。
南玉垣町交差点すぐ南
15/04/05
検体No.C1
14/07/17撮影

表中の青枠部分クリックで画像を表示
表中の検体番号は、下の画像のそれと一致しています
昨年7/17に南玉垣町交差点すぐ南の一刻堂前で採取された検体C1の直近で、3検体の雑種を思わせる個体A−22,23,24を採取。

B−13〜20はアブラナ科の雑草。

C−10,11,12
寺家8交差点北の空地の道路際にセイヨウナタネとみられる群生を確認。高いGM陽性率を示しました。何らかの原因でたくさんの種子がこぼれ落ちたと思われる。
今回採取された個体はセイヨウナタネとは形状が異なり、雑種を思わせます。下の画像のように、形状に同一な類似性が見受けられるわけでもありません。形状の違いは、それぞれの生育条件のちがいによる場合もあるため、一概に雑種と断定はできません。

中部の会による今までの調査でも、雑種と思しき個体を多く確認していますが、それを雑種と断定できる明確な根拠があるわけではありません。とはいえ、元来、アブラナ科の植物は、異なった種間でも比較的容易に交雑することが知られています。現在、中部の会で問題にしている『C1』については、セイヨウナタネのDNA配列とは違いがみられ、雑種であろうと推測されます(京都学園大学バイオ環境学部・金川貴博教授による)。
@-1
@-2
@-3,4,5
一刻堂 A-22

一刻堂 A-23,24
B-21
B-15 16 17
C-6

C-10 11 12
寺家8交差点北
C、Kの群生
B付近のカラシナ群生
今回の調査では、雑種ナタネに重点を置いたため、セイヨウナタネの自生分布について記録はしていません。そのため、セイヨウナタネについては目視による検分に止めました。

先にも述べましたが、今季はセイヨウナタネの自生が非常に多いため、中部の会の抜取隊の作業にはたくさんのみなさまの参加が必要です。まったくのボランティア参加で申し訳ありませんが、ご協力をおねがいします。

参加をご希望の方はこちら
電話でもお申込いただけます:
遺伝子組換え食品を考える中部の会
事務局:食と環境の未来ネット
TEL:052-937-4817
   (平日:9:00〜17:00)
FAX:052-932-8234