三重河川国道事務所による国道23号線の除草工事
2014/7/17

去る5/29、三重河川国道事務所に会見させていただいた折、国道23号線での除草作業同行に同意いただくことができました。

7/17、当初、四日市事務所管内・国道1号線の除草作業を見学する予定でしたが、内部川から南(鈴鹿市)の国道23号線でも作業が行われていることがわかり、そちらを見学させていただきました。国道23号線の内部川以南から雲出川以北までの鈴鹿市と津市は、津の道路維持事務所の管轄とのこと。

除草作業には、注意喚起の標識を設置するなどの安全策がとられているものの、歩道の監視員がいる程度。危険をともなう大変な作業であることを実感しました。

一車線を抑制する看板には「植物成長抑制剤散布中」の表示

歩道などの草刈機が使えない所では、手で雑草を丁寧にそぎ取る。炎天下での作業

約50m間隔の赤色三角コーンで注意喚起


工事の最後尾では、除草が終わるたびに三角コーンを回収し、次の区間に設置してゆく
以下、中部の会瀬口俊子(くらしを耕す会)の報告

7月17日に鈴鹿市内の国道23号線の除草作業を見てきました。

四日市道路維持事務所からの情報で、1号線の作業を見る予定で出かけたのですが、23号線の内部川を越えた所でも(津の事務所による)除草作業が行われていました。

作業をを見学させてほしいと四日市事務所に電話で交渉したところ、内部川以南は津事務所の管轄ということで、津事務所への連絡をお願いし、見学承諾をいただきました。

歩道を除草中の作業員さんに「私たちは遺伝子組み換えナタネを」といいかけると「ああ、いつもご苦労様です」との即答。どこかで中部の会の活動を見たり聞いたりしてみえたようでした。

除草作業中にナタネを見つけた場合(日時、場所などの)データを記録しているとのことで、GMナタネの認識を持っておられるようでした。

ただ、中央分離帯の除草で使われている植物成長抑制剤(除草後すぐに散布)の名称については「安全なものを使っているのでしょう」との返事で、薬剤の名称はわかりませんでした。

カラシナとの雑種を思わせる個体C1(簡易検査でRR+を確認)
鈴鹿市『南玉垣町』交差点すぐ南の中央分離帯(一刻堂ラーメン前)
この検体C1のDNA鑑定を京都学園大学金川隆宏教授に依頼。

分離帯除草作業後の様子

その後、わたしたちはさらに南下して、南玉垣町付近でナタネ、交雑種、ハタザオガラシを採取。簡易検査の結果、LL+(除草剤バスタ耐性)のナタネ、RR+(同ラウンドアップ耐性)の雑種を確認。

この季節のナタネは、枯れたものもありましたが、数センチに育ったもの、花が咲いているものも見かけられました。 以上、瀬口俊子(くらしを耕す会)

現在、年間を通しての除草作業は、河川国道事務所によるものが夏・秋2回。不定期ながら関連企業によるもの(おもに春)。中部の会による春・秋2回。その他道路工事関連企業による自主的なものなどが行われています。

このような、GMナタネに対する共通認識を基にした一連の努力の結果として、国道23号沿線での自生拡散の抑制という状況が得られているのだと確信します。

今後、民間サイドでのGMナタネ駆除作業で、中央分離帯を対象から外してゆけるようご協力をお願いします。今後もよろしくお願いします。ありがとうございました。