11/03/17

『第9回GMナタネ抜取隊』の下見調査を行なった3/17の直前、3/11日、東北関東地方を大地震と大津波が、さらにはその影響をまともに受けた福島第1原発事故という衝撃的な大事が起こってしまいました。

今回の抜取隊の下見調査には、茨城県にお住まいの生井兵治氏(植物育種学、受粉生物学)の参加をお願いしていました。しかしながらこの震災のため、氏のお宅も被害を受けられてしまい、参加をお願いすることはできませんでした。

被災者の方々には心からのお見舞いを申し上げます。

遺伝子組み換え食品を考える中部の会では昨年6月の調査で、新たに数多くのハタザオガラシなどの野生種との交雑を疑わせる個体を確認しました。これを受けて、今春の『第9回GMナタネ抜取隊』を、ナタネの開花期4月にあわせて行なうこととし、特にセイヨウナタネ以外、交雑雑草の調査にも重点を置くことにしました。

今回の調査はその下見を兼ねてのもの。参加人員も限られることから、走行車中からの目視による観察と要所でのスポット的な調査を行なった。

例年と比べ、冬が寒冷少雨であったため春の訪れが遅く、アブラナ科の植物においても生育、開花ともに遅れ気味であるらしい。例年と比べ、確認されるナタネの花も少ない。ただし、その種類は6、7月と比べると格段に多い。
写真からもわかりますが、セイヨウナタネ以外のアブラナ科が多く確認されます。今回の調査では、昨年6月にされたような、ハタザオガラシとの交雑を思わせる個体は多くは確認されませんでした。