交雑ナタネの追跡調査
国道23号線/三重県四日市市『末広町西』より
 松阪市『栗真中山町』まで (その1)
10/06/20


6/13におこなった『第7回GMナタネ抜取隊』でアブラナ科の雑草との交雑とみられる1個体が確認されたことから6/20、その追跡調査をおこないました。

今回行程を『末広町西』交差点の東より『栗真中山町』の約20kmとしましたが、少人数での調査のため、対象を交雑雑草のみとしました。

交雑雑草と見られる個体。検体No.18(末広町西の北/四日市駅東)(クリックで拡大)
セイヨウナタネと交雑したと思われるアブラナ科のGM雑草は09年6月の第5回抜取隊でも1株が採取されており、簡易検査でRR陽性を示しましたが、記録に残したのみでDNA鑑定はせずに風乾標本として保存しました。

6/13におこなわれた『第7回』では河田昌東氏の班(R班)の抜取り調査でもそれと疑わしい1株が採取され、簡易検査とPCR法DNA鑑定の結果RR陽性を確認しました。なおその際『第5回』の風乾標本もDNA鑑定をおこなった結果、RR/LL両耐性であることが判明しました。

左の写真、検体No.18の採取サンプル
RR:
ラウンドアップレディー(除草剤ラウンドアップの主成分グリフォサートに耐性
LL:
リバティリンク(除草剤バスタの主成分グルホシネートに耐性
左の表中黄色で示した「04〜10」、「14〜19-A」が交雑種とみられる雑草。この日の調査では交雑雑草?合計13株を採取。うち「08」が陰性であったほかはすべてGM陽性であることを簡易検査で確認。

このうち「04」「08」について、農民連食品分析センターにPCR法によるDNA鑑定を依頼。「04」についてはグルホシネート系除草剤耐性(LL+)を確認しました。簡易検査で陰性を示した「08」について、念のため鑑定を依頼(両耐性に陰性を確認)。