第7回 GMナタネ抜取隊 in 三重
国道23号線/三重県鈴鹿市『南玉垣町南』より
 松阪市『小舟江』まで(約27kmの区間)
10/06/13

遺伝子組み換え食品を考える中部の会では6/13、国道23号線、三重県鈴鹿市『南玉垣町南』交差点より、松阪市『小舟江』交差点までの約27kmの区間で『第7回GMナタネ抜取隊』をおこないました。

今回の抜取隊は地元の市民をはじめ、関西から生協都市生活、エスコープ大阪、京都学園大学生の応援を得て、総勢82名でおこなわれました。当日は入梅(つゆいり)に当ってしまい、雨中にもかかわらず『抜取隊』を整然とおこなうことができました。この場をお借りし、あらためてみなさまの参加、ご協力に感謝いたします。

昨年11月の『第6回抜取隊』から約6ヶ月、関連企業による大掛かりなセイヨウナタネ撤去作業にもかかわらず、なかなか自生が抑えられていないことがわかりました。が、もしその撤去作業がなかければ、状況はさらに悪化していたとも想像されます。あらためてその努力に対し、感謝と慰労の意を表します。

今回の抜取隊は先回のように広範囲を各班少人数でおこなうことはせず、1班各4名、中央分離帯での作業者は1名とし、必ず安全確認者の指示に従うようにし、交通安全にはとくに留意しました。また抜き取ったナタネの記録には正確さを追求するため、各班の小間地図の縮尺率を上げ記入のしやすさも配慮しました。
作業を前に交通安全、記録やナタネの見分け方、抜き取りの仕方などの説明を受ける参加者

とはいえ今年4月の調査では、名古屋港周辺でも新たにGMナタネによる汚染ルート拡大という脅威を目の当たりにする結果も現れており、現状は決して楽観できるものとはいえません(右図参照)。

また今回の抜取隊は悪天候のため、ナタネの抜取り作業は国道23号線の中央分離帯と東側路肩とし、西側路肩については実施しませんでした。そのため、抜き取られたナタネの総数は639本と少なくなってはいますが、昨年11月の抜取隊の1238本とくらべると決して大きく減少したとはいえない状況です。

交雑による不安
最近の傾向として、カラシナ、在来ナタネ、作物などとの雑種個体がひんぱんに確認されるようになってきました。さらには交雑がアブラナ科の雑草にまで及んでいるのではないかという危機さえ疑わせる個体も確認されています。

国側の見解とは裏腹の状況
GMナタネについて、国側では大きな拡散性はないという見解をとっており、外来生物並みの扱いでしかありません。しかしながらわたしたち中部の会による活動の経過からは・・・

@
GMナタネの自生に歯止めがかからない
A
交雑によるさらなる拡散の危険が見えてきた
B
既存の汚染ルートのほかに、新たなルートが確認されている

など、農水省の見解とは裏腹の状況が明白といわざるを得ないのが実情です。

このまま放置すれば、名古屋港から三重県に至る90km以上の区間がGMナタネばかりではなく、GM雑草にも汚染されることにもなりかねず、近い将来、国道23号沿線の農業に深刻な影響を及ぼす可能性を否定できません。

私たち中部の会は、その段階にまでこの事態を放置し、危機を見過ごすことの重大性をここに指摘します。この状況について問題にしなくてはならないのは、やむをえずGMナタネの扱いを余儀なくされている地方の関連食品加工業者の責任ではなく、GMナタネの特許を持つ開発業者、それを認可した国こそが責任を持たなければならないのではないかという点です。

GMナタネの拡散問題は、すでに市民による処理能力をこえてしまっているのかもしれません。

豊川市のルートについては2008年に確認

雨にもかかわらず、抜取り作業は整然とおこなわれました

新聞社の取材