(1) | 試験の概要 |
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これまで行った温室内でのポット栽培試験により、ある特定の遺伝子(遺伝子)に耐冷性機能がありそうだということは、おおよそ把握していますが、この遺伝子の機能を確定するためには、屋外環境で確認する必要があることから、生物工学研究センター内の隔離ほ場(1m×5mコンクリート槽、2基)において、栽培試験を行っているものです。
この遺伝子の耐冷性が確認されれば、従来の交配育種で作り出されたイネについて、この遺伝子の強弱を基準とした選抜が可能となり、冷害に強い品種の育成期問が短縮できるなど、その効率化が図られるものと考えています。
なお、隔離ほ場試験の結果については、説明会の開催等により公表する予定としています。 |
(2) | この試験を行う上で、特に間題とされていること及ぴそれに対する県の見解 |
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特に問題とされていること | 県の見解 |
@ | 遺伝子組換え食品は安全性に問題がある。 | この試験は、基礎的研究の一環として行っているものであり、食品として実用化する考えはない。 |
A | 組換えイネの花粉が飛散し、周辺の稲と交雑する心配がある。 | イネは、ほとんどの籾が自分の花粉で受粉する。また、試験ほ場と一般水田とは約120m離れていることから、花粉飛散による交雑の可能性はない。 |
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