遺伝子操作食品を考える中部の会では、2024/07/21、三重県の国道23号の、鈴鹿市『北玉垣町北』交差点から、津市『上浜町3』交差点までの16.2kmで、雑種ナタネ調査をおこないました。

中部の会では、雑種ナタネの調査は、GМナタネ抜取隊の実施時期より、3か月以上遅く実施しています。これは、雑種ナタネの自生が確認できるようになるのが、梅雨から梅雨が明けるころになってからと、セイヨウナタネより、3か月あまり遅れるためです。

今回の雑種ナタネ調査は、7月下旬の猛暑日となりました。にもかかわらず、少なからず、雑種とみられるナタネが確認されました。
今回の調査区域は、三重県の国道23号で、過去、比較的多くの雑種ナタネが確認されている区域を選びました。
今回の調査で抜取られたナタネは、84本。うち、セイヨウナタネが76本、雑種とみられるナタネが8本でした。

●簡易検査の結果:
・セイヨウナタネ22検体のうちGМ確率は27.2%
 RR耐性3本、LL耐性3本で、いずれのGМ確率も13.6%でした。
・雑種ナタネの8本のGМ確率は25.0%
 RR耐性2本(陽性確率25%)、LL耐性なしでした。
中部の会では、雑種とみられるA-39Z(簡易検査でRR陽性)について、農民連食品分析センターにPCR検査による同定を依頼した結果、簡易検査と同じくRR陽性であることが確認されまれました。

また、雑種とみられる、A-01ZとA-39Z(いずれもRR陽性)について、雑種としての同定をとるため、検査機関に依頼しました。なお、セイヨウナタネとしてのコントロール用(標準)検体として、A-50、B-19(いずれもLL陽性)も、同検査機関に送りました。
A-01(LL+ キメラ?)『北玉垣町北』
A-39Z(RR+)   鈴鹿市武道館付近(オートタチの前)で採取 セイヨウナタネとは形体が大きくちがう
A-50(LL+) フローサイトメトリー用標準検体
セイヨウナタネ(右)『白子町三』付近
B班の抜取サンプル
いちばん右がB-19(セイヨウナタネ)
B-09Z(RR+) 『栗間小川町』の南で採取
A班の試験結果
A-50(LL+) フローサイトメトリー用標準検体
『白子3』
B-19(LL+) フローサイトメトリー用標準検体
セイヨウナタネ『栗真中山町』付近
A班で使用した試験紙
B班の試験紙