訳注:
イベルメクチンは北里大学の大村智教授が1979年に土壌細菌の中から発見し、抗寄生虫薬として永く使われてきた経口薬である。商品名はストロメクトール。この功績により大村教授は2015年にノーベル医学生理学賞を受賞した。論文にも記載されているとおり、イベルメクチンは新型コロナパンデミックが始まってから、スペインやパキスタン、バングラデシュ、アメリカ等10か国15地域で臨床試験が行われた。その結果が別の論文(*)で紹介されている。これらの二つの論文を通して言える事は、イベルメクチンが副作用も少なく、新型コロナ感染による重症化や死亡率を明らかに低下させる、という結果である。イベルメクチンに関しては朝日新聞の「論座」にも最近紹介されている。 https://webronza.asahi.com/science/articles/2021020700003.html?iref=comtop_Opinion_06
論文(*):Ivermectin reduces the risk of death from COVID-19-a rapid review and meta-analysis in support of the recommendation of the Front Line COVID-19 Critical Care Allliance.
(著者:Tess Lawrie、The Evidence-Based Medicine Consultancy Ltd. 2021年1月3日)