B-1Zの顕微鏡写真
(花粉がまったく無い) |
今回の調査で採取された雑種と見られる3検体「A01-03Z」「B-1Z」「C-2Z」については農民連食品分析センターへ送り、PCR検査を依頼しました。その結果、いずれも当日の簡易検査どおり、「A01-03Z」はLL陽性(除草剤バスタ耐性GM)、「B-1Z」はRR陽性(除草剤ラウンドアップ耐性GM、「C-2Z」RR陽性と確定しました。
交雑種の雄しべの顕微鏡写真
左はB-1Zの雄しべの顕微鏡写真です。通常のセイヨウナタネでは、雄しべにたくさんの花粉が付着していますが、B-1Zではまったく着いていない。「C-2Z」でも同じく、雄しべに花粉はまったく確認されませんでした。右に示した画像はセイヨウナタネで、こちらの雄しべには多くの花粉が付いているのが確認できます。
交雑種のナタネの場合、雄しべは花粉をつけないことがわかっています。これを「雄性不稔」と言います。花粉がないために自家受粉出来ず、この雑種には種がつきません。
これは異種植物同士が交配して子孫を残さないようにし「種を守る」ために植物が進化した結果です。 |
2016/6/12に鈴鹿市『肥田町』交差点南で採取されたセイヨウナタネの雄しべの様子 ●関連ページ |