国道23号、赤線の区間が今回の抜取隊エリア
今回の抜取隊実施にあたり、事前に下見調査(3/31)を行い、抜取隊の実施区域を決定しています
遺伝子組換え食品を考える中部の会では、2019年4月7日、今回で22回目となる、遺伝子組換えナタネ抜取隊を行ないました。

多くのみなさまのご参加を得て、今回の抜取隊を無事終えることができました。みなさまのご協力に深く感謝します。

今回の抜取隊では、参加者41名のうち14名が未経験の参加者でした。作業の安全とナタネ識別、記録などに最低2名の経験者を必要とするため、無理をせず、今回の抜取隊の全行程を、昨年より2Kmほど短い10.5Kmとしました。抜取隊の区域も2区域減に設定し、A〜H班まで。

今回の抜取隊で抜取り駆除されたアブラナ科植物は1157本、うちセイヨウナタネは872本でした。今回の1Kmあたりの自生密度は83本で、昨春第21回の72本/Kmと比べて高密度という状況でした。
抜取りされた872本から52本のセイヨウナタネを選抜、試験紙による簡易検査を行った結果、14本がRR(ラウンドアップ耐性)、38本がLL(リバティリンク:バスタ耐性)セイヨウナタネと判定されました。63.4%がGM陽性という結果です。

その他、アブラナ科植物として、イヌカキネガラシ、ハタザオガラシなども145本抜取られました。うち10検体でGM簡易検査を行ったところ、1検体がLL(バスタ耐性)陽性を示しました(E班:E3-Z/個体がまだ小さく、セイヨウナタネの可能性あり)。

雑種ナタネについて
4月初旬では雑種ナタネの確認は難しく、交雑後さらに成長し、その特徴を明確にする時期は6〜7月ころとなります。雑種ナタネの調査もその時期にあらためて行なっています。

抜取隊の実施時期について
ナタネの開花時期に抜取隊を行なうことで、種子結実→自生拡大を防ぐことができます。4月初旬に抜取隊を行うのはそのためです。


名古屋方面からはマイクロバスで(有料)

D班:検体No.D38-N

D班の参加メンバー

D班の検査結果

四日市市なやプラザでの検査

河田代表のミニ講義

その場で暫定結果を発表


高木仁三郎市民科学基金
中部の会では今年度、高木仁三郎市民科学基金からの助成を得て活動しています。検査用試験紙をはじめ、GMナタネの調査活動に大きな助力となっています。

高木仁三郎市民科学基金に対し、この場を借りて深くお礼を申し上げます。